今の若い人たちでは葬儀と言ってもピンとこないのではないでしょうか。それがしっかり理解できているのは、菩提寺を持っているご家庭で、菩提寺とのお付き合いが長いご家庭に限ります。そもそも年忌法要とは何でしょうか。
年忌法要とは決まった節目の年に行う法要のことを示します。法要とは僧侶にお経を唱えてもらうことに他なりません。似たような言葉に法事というのがあります。法事とは一体何でしょうか。法事の中心をなすのが法要であることには間違いありません。
法要の後でお寺のご住職を含めて食事をとりますが、それら一連の流れについては、それが法事と称されています。年忌法要の数え方には独特の伝統があります。それを正しく数えられる人は少ないです。まず天国に召された故人が亡くなった年の翌年の命日に行うのが一回忌だと言われています。
二回忌は存在しません。天国に召された故人がなくなった2年目に行うのが三回忌だと言われています。このように1年ずれた計算を行いますので29年目の命日には三十回忌の法要を行うということになります。回忌の年数が1年ずれているということを理解しておけば、何のことはないのですが、それに慣れるまでは結構大変です。