正義のお葬式の歴史の足跡

お葬式の歴史とさまざまな宗教の関係

2016年12月17日
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一口にお葬式をあげるといっても、宗教の問題など、いろいろとあることでしょう。浄土真宗の方もいらっしゃれば、日蓮宗の方もいらっしゃいますし、キリスト教という方もいらっしゃいます。実際に葬儀の現場で一番多いのは、仏式での葬儀です。日本人は無神論者などと言われますが、いざ葬儀をするとなると、普段の生活では宗教を意識していなくても、位牌はどうするか、戒名はどうするかなどといったことを気にする方が多いのが現実です。

しかし、一番大切なのは、故人の御霊を気持ちよく天に送ってあげることです。何の心配もなく、成仏し、あの世に行ってもらうことです。各宗派によって、送り出す方法や死後の世界に対する考え方は違うでしょう。そのために行うのが宗教ありきの葬儀・儀礼です。葬儀の歴史を振り返ってみますと、縄文時代には、屈葬といって、身体を曲げた状態で埋葬される方法が行われていました。

弥生時代では身体を伸ばして埋葬する方法の伸展葬が行われていました。現代のようにお墓を建て始めたのは、聖徳太子が618年に自分の墓を建てたのが最初のようです。このころは火葬はまだ一般的には広まっておらず、特権階級の間でのみ行われていました。日本の葬儀もさまざまな移り変わりを見せていますが、いつでも大事なのは故人を気持ちよく見送ってあげることです。